- Vision -
リユースをご利用頂く方々に、
「利便性」だけでなく
「喜び」も感じて頂きたい。

単なる「物」の橋渡しではない、
「想い」をのせたサービスであること。

譲る人・譲られる人それぞれの物語を、
スタッフ全員、
で国境を超えてお届けします。
毎日届く商品の事
私は10年以上 リユースの事業に関わっております。

毎日大量に届く商品。
そして同じように出て行く商品。
特に何も考えず、
商品を「捌く」だけの日々でした。

しかしある日、

商品を右から左へただ流すだけの毎日に違和感を覚えました。
祖父の残したもの
きっかけは祖父の死、
正確に言うと死後残された物の整理を祖母に頼まれた事でした。
祖父は生前教師をしており実直な性格をしていました。
そんな祖父の部屋の中には

・大量の小説(全て丁寧にカバーがつけられ、手書きで題名を書いていた)
・大量の木彫りの仏像と彫る為の道具
・自作の大量のペーパークラフト
・私の母親が子供の頃に遊んでいたおもちゃ
・孫である私と弟が子供の頃に読んでいた図鑑や本
・フィルムカメラ多数

等がありました。
矢吹信夫(やぶきのぶお)
正直木彫りの仏像の多さには少々困惑しました。
こんな人だったっけ!?

同じ兵庫県内という事もあり、子供の頃はよく祖父母の家に遊びに行っては可愛がってもらっておりましたが、歳を重ねるごとに疎遠になっていきました。
それでも年に数回は家族で顔を合わせて食事をする。ものすごく仲が良い訳ではないけれど、悪い訳でもない。そんな関係だったと記憶しています。

部屋を見渡し素直に思った事は
「あぁ、じいちゃんの事なんも知らんかったんやなぁ」

でした。
物にはそれにまつわる
物語がある
祖父はどんな気持ちで仏像を掘っていたのでしょうか。
今となっては知る術はなく、
私の想像でしか説明する事は出来ません。
捨てる事も出来ずに手元にある大量の仏像。

創ったのは、

若い頃予科練で爆弾をよけながら生き伸び、
生物の教師として教鞭をふって、
一人娘を大切に育て上げ、
実直剛健な性格をしながらも、
細かい作業が大好きで一人で物を創り、
孫に甘く、
日本酒を飲むとよく喋り、
最後は妻も娘夫婦も孫の事もわからなくなり、
そこからあっと言う間に息を引き取った、
矢吹信夫です。
変化
そう考えると、
いつものように何も考えずに
淡々と捌く事が何故か出来ませんでした。

物が持つ物語にも、
人間の心を豊かにする何かがあると気づいたからかもしれません。

私が感じた違和感は、
それに気づこうとせず
「物の価値」だけにしか目を向けていなかった
自分の姿勢に対してだと思います。
様々な価値観の中で
「高く買ってほしい」「はやく買ってほしい」「スムーズに取引をしたい」という気持ちにお応えする事はもちろん大切です。
私たちもそのような想いにお応えするために今のサービスを提供しています。

しかし別の価値観の中で、

「商品にまつわる物語を伝えたい」
「どんな想いで所有してきたのかを知ってほしい」
「どのような方の元に届けられていくのかを知りたい」
という想いにもお応えしたいと考えるようになりました。
物+語
美容師の方や理容師の方の大切な商売道具であるはさみ、
大工職人さんが良い仕事をする為の工具、
数々の素晴らしい写真を収めてきたカメラマンのカメラ、
雨の日も風の日も作物を作る為に働き続けてくれた農家の農機具、
自分の限界を超える努力を支えてきたスポーツ用品、
難関を超える為に月日を共にしたテキスト本、
プロを目指して血がにじむくらいかき鳴らしたギター、
子供の成長に伴い乗らなくなった自転車、
若い頃、毎週末乗っていたバイク、
父が大切にしていたレコード  など

この世の中には愛情を持って使われていた物がたくさん眠っているはず。
ビジョン
だから私たちは、リユースを「便利」だけでなく「喜び」も付け足せる会社でありたい。
単なる「物」の橋渡しではなく、「想い」をのせたリユース会社でありたいと思っています。

きっと時間はかかってしまいますが、弊社にお渡し頂いた商品の持つ物語を、スタッフ全員の力で、国境を超えて世界中の方々にお届けする事を実現します。

最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
このビジョンを実現する為に、日々歩みを止めず精進して参ります。

株式会社L・E・C
日高雄大

会社概要

【社名】株式会社L・E・C(エルイーシー)
【本社】 〒651-0085 兵庫県神戸市中央区八幡通3-2-5 IN 東洋ビル503
【代表取締役社長】日高雄大
【設立日】2009年06月23日
【連絡先 TEL】078-271-2153
※各種ご相談、お問合せはフォームからお願いします。